２０２５年に開催される大阪万博が、与える経済効果とはどんなものでしょうか？

そして、これから大阪の不動産流通はどう変わっていくのでしょう。

大阪での開催は１９７０年以来で５５年ぶりの２回目、日本国内では２００５年の

愛知万博以来２０年ぶりの開催となります。

そして、カジノを含む統合型リゾート施設（ＩＲ）実施法が成立したことを受け

関西財界は２４年までに大阪湾の人工島の夢洲（ゆめしま）でＩＲを開業する

ことを目指しています。

万博とＩＲで、大阪が世界に打って出る大きなチャンスに！

広大な未開発地区、人工島の夢洲はユニバーサル・スタジオ・ジャパンの

少し西あります。

面積３・９ヘクタールのほとんどが更地で、東京のお台場とほぼ同規模です。

万博会場の夢洲はかつて五輪招致の際、会場や選手村にする計画でしたが、招致

失敗で１０年以上活用されないまま、大阪の「負の遺産」とも言われており

大阪市民が訪れることも少ない忘れ去られた存在となっていました。

東京のお台場もバブル期に計画が頓挫しましたが、地道に開発を続けて多くの

商業施設や住宅が建設され、今では成功した再開発モデルとなっており、高い

地価も維持しております。

今まで、市内中心部の不動産価格上昇に少し遅れをとりがちであった

湾岸エリアですが、今後、東京のお台場エリアのように人気が出て

地価の上昇も予想されます。

現在、夢洲までの交通アクセスは車だけなので、これから鉄道の延伸計画が相次ぐ

模様、大阪メトロは中央線のコスモスクエア駅から夢洲まで約３キロメートル

延伸する案が浮上しており、夢洲中央部に新設する「夢洲駅（仮称）」と結び

２４年の運行開始を目指す予定。

これが開通すれば、夢洲内の新駅と大阪駅が約３０分で結ばれることになります。

鉄道だけでなく、夢洲への車の交通量増加に対応するため北側の人工島、舞洲と結ぶ

夢舞大橋を４車線から６車線に拡幅する計画も検討されています。

万博開催に伴い、会場の周辺にはホテルや商業施設などの開発計画も進むでしょう。

愛知万博の経済効果は１兆６０００億円で、名古屋のホテルで満室が続いたほか

百貨店などが賑わったようです。

関西の人口や昨今の訪日外国人増加を考慮すると、大阪ではより大きな効果が期待

できるのではないでしょうか。

他にも、万博を開催する事で期待できる経済効果は、会場建設費や運営費・会場外の

インフラ・会場内外での消費などで、たくさんのお金が大阪周辺、または日本各地で

動くことになるでしょう。

万博やＩＲによって交通網の整備が進むことで、訪日客の利便性も高まります。

また、消費意欲の旺盛なインバウンドの関心が、モノを求める「爆買い」から「体験」

を求める方向へと移行していることもあり、万博開催で大阪を中心とした関西圏の魅力

と価値を高め、開催後も関西に観光で訪れる外国人が更に増えるきっかけになることも

期待できそうです。

資金調達議論も忘れてはいけませんが、大阪万博の経済効果はだいたい２兆円前後の

経済波及効果が見込めるもよう。

これから、湾岸エリアの不動産流通が活発になれば、それに引っ張られて市内中心部

の流通も活発になると予測されます！

２０２５年の大阪万博開催により、目覚しく変わるであろう大阪に期待できそうですね。

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