築３７年、相続した古家付き土地の売却。

相続した建物や土地は、必ずしも相続した本人が上手く利用するという訳にはいかない事も多いのではないでしょうか。

相続後、自身が住んだり家を建てたりしない、賃貸などで活用をする予定もない場合は維持管理費や固定資産税・都市計画税がかかることを考えると売却してしまうのも一つの選択ですね。

先日、弊社が売却を任されておりました古家付き土地の売却が無事完了致しました。

場所は、大阪市大正区でＪＲ環状線『大正駅』からバスで１５分ほどの立地でした。

この物件は売主様が相続したもので、しばらく誰も住んでいない手付かずの状態となっておりました。

売主様は現在、関東圏にお住まいでそちらを拠点に生活をされておりますので、大阪にある相続した物件の維持管理も難しく今後も利用する予定のないことからご売却することに決められました。

売主様は過去その物件にお住まいであった時期もあることから、ご家族の思い出が詰まったお家であり、思い入れも一入であったからこそ、安い価格では売りたくはないというお気持ちでおられ、色々なご相談を頂く中で弊社に専任で売却をお任せ下さいました。

多少時間をかけても売却価格を焦って下げたりせず、ご自身の納得できる価格で売却する事を優先する『価格重視』の売却をスタートさせました。

この物件は最寄の『大正駅』からバスを利用する必要があり駅から離れている点と、１階に店舗が付いている古家であるという点、築３７年ほど経過しているという点から、正直なところニッチな需要の物件ではありました。

ですから、一般の中古戸建をお探しの購入希望者さんはターゲットにはならないと考えました。

現状のまま店舗付き住宅を使用するなら、ご自身で何かご商売をされている方が好ましいと判断し、美容室やお花屋さんもしくは古民家カフェやワークショップなどの営業ができる点を、この物件のアピールポイントとしてポータルサイト等に掲載しました。

今回の買主様も、やはりご自身が住む用ではなく事業用として店舗部分を利用したいとの問合せを頂きましたので、建物の劣化具合等を踏まえて一度更地に戻してマンションを再建築する利用方法や、現状を上手く生かしたリフォーム工事を行い利用するなど、こちらから今後の利用プランなどもご提案させて頂き、いくつかの選択肢をもった事業用地としてご購入を決めて頂きました！

築３７年が経過している室内はもちろんのこと、設備等にも不具合や使用不能である可能性が大きい為、売主様の瑕疵担保責任は免責とするご契約としました。

これは、流石に売主様に責任を問うというのは無理ですから、後々トラブルとならないよう契約書類にもしっかり現地確認した内容を明記し、買主様にもご理解して頂くという、このご契約の肝となる部分に不備がないよう注意深く進め無事ご契約となりました。